大会初日、われわれの度肝を抜かしたのはほかならぬ世代最高投手でした。
奥川恭伸選手は星稜高校史上、最強の投手となるかもしれません。
いえ、北信越地区の中でも史上最強の投手となる可能性だって秘めています。
今回はそんな奥川選手のすごいところをまとめ、ご紹介してまいりましょう。
率直に言って、ここまでとは思いませんでした。いや、本当にすごいんですからね。
目次
奥川恭伸投手のプロフィール!
#センバツ 存在感、信頼感。
星稜・エース奥川が圧巻のピッチング。
優勝候補対決・履正社を完封。最終回、ピンチを招いた。その時、山瀬がマウンドに駆け寄ろうとすると、大丈夫だ来なくていい。そんな掛け合いがあった。
直後
、誰もの期待を上回るように抑えた。履正社を3-0で下す。凄い。 pic.twitter.com/bUJOwJT5TB— 汗と涙。高校野球 (@gari_wasabi) March 23, 2019
生年月日:2001年4月16日
出身地:石川県かほく市 身長:183センチ 体重:84キロ 投・打:右・右 好きな選手:田中将大 |
捕手と主将を務める山瀬慎之助選手とは、小学校からの幼馴染でずっとバッテリーを組んでいるのだとか。
あこがれている田中将大投手よりはサイズで劣りますが、それ以上に田中投手の再来であることを証明してくれたシーンがありました。
プレースタイルと動画から振り返っていきましょう。
奥川恭伸投手のプレースタイル!
最速151キロを計測したストレートとスライダー、フォーク、チェンジアップを武器とする右の本格派。
秋の大会で公式戦の防御率は0.60!
この時期でここまで安定しているのは、ダルビッシュ有投手や松坂大輔投手くらいなもの。
同じく田中投手もそうでしたが、洗練されたピッチングセンスは、17歳の田中将大よりも明らかに上でしょう!
では、そんな彼がなぜ再来と呼ばれるのでしょうか?
鋭く変化する変化球と質のいいストレート!
まず、鋭くそして大きく変化する球を持っていること。
実は高校時代の田中投手はストレート以上に鋭く変化するスライダーを高く評価されていました。
奥川投手はその点、ストレートの質も大変良い。
おそらく高校生ではまず確実に一発で対決したら対応はできないのではないでしょうか?
田中投手も150キロを計測したパワーがありましたし、あのスライダーと併せると対応がまずできないお化け投手でしたからね。
コントロールはそれほどでもなかったのですが、地肩と持ち前の変化球をすぐ取得したセンスで見事に駒大苫小牧を無敵のチームに作り上げたのです!
あの時の駒苫がいらない不祥事に巻き込まれなければ。
つくづく不祥事を起こした生徒が許せませんね、今でも。
佇まい
▼「センバツ」・球速ランク
☆153:平生拓也(宇治山田商)藤浪晋太郎(大阪桐蔭)
☆152:菊池雄星(花巻東)西浦健太(天理)安楽智大(済美)
☆151:山口俊(柳ヶ浦)奥川恭伸(星稜)
☆150:松坂大輔(横浜)佐藤由規(仙台育英)釜田佳直(金沢)大谷翔平(花巻東)髙橋純平(県岐阜商) pic.twitter.com/kMIq910tFK— 投入 (@tounyu_worst1) March 23, 2019
非常に投手として佇まいがきれいであるということ。
なかなかこれは選手としても難しいことなんです。
ただ、高校時代の田中将大投手は背中から炎が見えるほどのグツグツとした闘志を持っている、というよりは大人になった田中投手のようなイメージでしょう。
高校時代に相手を余裕で見下ろしていたダルビッシュ投手といったほうが分かりやすいでしょうか……。
東北高校ダルビッシュ有の思い出 http://t.co/MBM8YhDUT3 pic.twitter.com/7tRligN6w3
— NANJ of US プロ野球速報 (@nanj_of_us) February 2, 2014
恐ろしく素行は悪かったらしいですが、「お前なんかに俺の球が打てるわけないだろう」という態度とその通りの投球術がとても素晴らしかった。
今でもダルビッシュ投手は高校生の中で最も完成された投手だったと、私は思います。
チームを「行ける!」と思わせる投手であること
おそらく星稜は今年の春と夏を本気で取りにくることと思います。
林監督も「奥川だけのチームにしたくない」とこぼしているように、奥川投手の存在感がとてつもなく高いのは事実。
つまり、不利な状況になっても「やれる!」という状況をチームに作り出せる選手であることが何より大切なんです。
2006年の夏の甲子園直後は
当時は井端モデルしかIBEラインを入れられなかったから
駒大苫小牧の田中将大がピッチャー用なのに
IBEライン入ってるヤベェ!みたいな風潮だったね。 pic.twitter.com/TebYs9ZxnA
— 諏訪タケヒロ (@gloveswagger3) December 17, 2015
「俺が抑えれば勝てる!」という投手としての矜持を今思うと田中投手はずっと持っていたんでしょう。
クールな佑ちゃんと相まって、その姿は多くの共感を呼んだことと思います!
つまりはどういうことなのか
奥川恭伸投手は17歳の時の田中将大投手に持っていなかったものを持っていて、投球術もエンジンも変化球もハートも強い、非常に洗練された投手であるということです。
ただ誤解してはならないのは、田中将大投手は自分にないものを考え、どうすればもっと良くなるかを探し出す問題解決能力も高い投手でした。
だからこそメジャーリーグで活躍できるだけの投手になったんですね。
奥川投手はまだプロにも入っていない高校生。答えを出すのは早急と言えます。
ただし、ポテンシャルはとても高い投手だということもまた、理解しておくべきでしょう。
奥川恭伸投手の紹介まとめ
いかがでしょうか?
マー君の再来と呼ばれた奥川投手について本日はご紹介しました。
纏めますと……。
- 洗練された好投手
- 17歳の時の田中将大投手より上!
- 未知数な部分もあり!
こちらのようになりました。
それだけ彼が期待されているということでもありますが、さあ2回戦以降はどうなるのでしょうね!