ついに10秒の壁を破った男が現れました。
そして、桐生祥秀選手の作った9秒98を更新し、9秒97で日本記録を樹立しました!
サニブラウン・アブデル・ハキーム。その高いポテンシャルと卓越した才能から将来を嘱望されていた超逸材でもありました。
今回そんなサニブラウン・アブデル・ハキーム選手の成績と経歴、ご両親の国籍と大学と高校についてもご紹介。
現在は大学は日本の大学には進学していないようで、英語も大丈夫なのかということもまとめました!
サニブラウンの経歴とご両親の国籍!
日本短距離史上、最も潜在能力が高いスプリンターのサニブラウン選手。
1999年、ガーナ出身でサッカー選手だった父親と、ハードル種目でインターハイ出場経験がある日本人の明子さんとの間に生まれます。
母親の勧めもあり陸上競技を始めます。その後も順調に成長し、中学時代3年間で20㎝以上身長も伸びます。
競技力も同学年でトップクラスになり、3年時は全日中で100m3位、200m2位入賞を果たします。しかし、この時点ではまだ傑出した存在ではありませんでした。
彼が本格的に注目を集め始めたのは、高校進学後です。大躍進を見せ、インターハイでは一年生ながら200mで2位に入賞。そして秋の国体では、高1歴代最高となる10.45をマーク。
そして翌年、その名は世界中に轟く事になります。高校二年生に進級したサニブラウン選手は、春先から順調に記録を伸ばし、東京都総体陸上では前年のインターハイ100m覇者である大嶋健太選手を下し、10.30の自己ベストをマークします。
また、6月の日本選手権では、100m・200mともに2位入賞を果たし、早くも国内トップクラスの地位を得ます。
そして迎えた世界ユース選手権。
100m10.28、200m20.34と、いずれも大会記録を樹立し圧勝。
とくに200mは、あのウサイン・ボルトがそれまで大会記録を保持していた事もあり、IAAF(世界陸上競技連盟)のホームページでも大々的に取り上げられました。(ちなみにこの記録は高校記録にもなります。桐生祥秀選手の記録が、二年しか持たないとは思っていませんでした)
快進撃は止まりません。8月には北京世界選手権に日本代表として出場し、見事に準決勝進出を果たします。予選で同走したジャスティン・ガトリン選手からも大絶賛。
17歳にして、ワールドクラスの実力者に成長しました。
高校3年時は春に怪我(左ハムストリングスの肉離れ)をしてしまい、日本選手権を欠場。リオジャネイロ五輪と世界ジュニア出場は断念となり、長期休養します。
1年の休養を経て、高校を卒業します。秋からはフロリダ大学(アメリカ)に留学を予定していますが、入学前からは指導を受けられないという事で、一時的に練習拠点をオランダ国立スポーツセンターに移し、名コーチであるレナ・レイダー氏の指導の下でトレーニングを積みます。
ここは世界中からトップ選手が集まる練習場で、三段跳び世界歴代2位の記録を持つクリスチャン・テイラー選手や、アダム・ジェミリ選手と練習をともにします。
この経験が刺激となり、後の飛躍へとつながります。
2017年シーズン序盤こそ調子の波が大きかったものの、日本選手権でついに大ブレイク。予選から、100mでいきなり10.06をマーク。
そして日本選手権100m史上最高レベルの決勝レースを、圧勝。激しい雨の中、ほぼ無風の条件下で、10.05を叩き出します。
その後の200mも圧勝し、末續慎吾選手以来の二冠を達成しました。
そして、2019年シーズンは3月に9秒99、そして6月8日には全米大学選手権にて9秒97という記録を出し、日本記録を出しました!
サニブラウン選手の学歴!
城西中→城西大学附属城西高校→フロリダ大学在学中
アメリカで最先端の育成を受けながら、現在に至るまで大きな成長を続けているサニブラウン選手。
今後も慢心することなく大きく成長することが期待できますね!
サニブラウンの2019年までの記録一覧!
早くから将来を期待されたサニブラウン選手はタイムでも抜きんでておりました。
100m | 風速 | 備考 | 200m | 風速 | 備考 | |
2013年 (中学3年) |
10秒88 | 21秒85 | ||||
2014年 (高校1年) |
10秒45 | 0 | 高校1年歴代1位 | 21秒09 | 1.4 | 高校1年歴代1位 |
2015年 (高校2年) |
10秒28 | -0.4 | 高校歴代5位タイ | 20秒34 | -0.4 | 日本歴代8位 U18世界歴代2位 日本高校記録 |
2016年 (高校3年) |
10秒22 | 1 | U18世界歴代4位 U18日本歴代2位 高校歴代2位 |
20秒54 | 1 | 高校3年歴代2位 |
2017年 | 10秒05 10秒05 |
0 | 日本歴代6位 U20世界歴代10位タイ U20日本歴代2位 |
20秒32 | 0.3 | 日本歴代8位 U20日本歴代2位 |
2018年 | 10秒46 | 1.4 | 20秒64 | 1.4 | ||
2019年 | 9秒99 | 1.8 | 日本歴代2位 | 日本選手権優勝 |
ここで例に挙げたいのはウサイン・ボルト選手です。
実は彼、元々100メートル専門の選手ではありませんでした。200メートル走の選手として活躍を見せ、のちに100メートルとして才能を開花させた経緯があります。
また、アメリカの大学でハイレベルな競争に揉まれて2019年の日本選手権でも圧勝。世界陸上でも期待が持てますね!
サニブラウン選手も同じように200メートルでの活躍が期待できますね!
サニブラウンの英語は?
アメリカのフロリダ大学で活躍中のサニブラウン選手。
実際に彼の英語はどうなのでしょうか?
サニブラウン選手は高校時代からオランダにトレーニングに行くなど、外国の生活に慣れていることはもちろんですが、アメリカの大学ではスポーツで頑張っている生徒でも勉学は必須。
それだけに英語も流暢でなければなりません。
こうしてみますと、サニブラウン選手は非常に流暢に英語もしゃべります。
スポーツマネジメントも勉強したいということから、恐らくは引退後も見据えて代理人業などもやるのかもしれませんね!
サニブラウンの経歴と成績、英語力まとめ
まとめ |
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まとめますとこんな感じでしょうか。
サニブラウン選手がリレー競技に入るという話もあるそうですが、そうしますと日本で9秒台の選手が2人も入るドリームチームに。
そこにバトンワークが入れば……。
楽しみです。金メダルも見えてくるかも!?