さて、どの選手もまず最初に声をあげて目標にしたがるのが、この大会です。
MGCこと、マラソングランドチャンピオンシップ。
ここから選ばれた2名と、2019年-20年に行われる大会の成績から選ばれたメンバー1名で2020年の東京オリンピックの代表とされるのです!
今回はすでにMGC出場が決定している選手の成績と出身大学を調査(Wikipedia調べ)!
どの選手が活躍するかも含めてご紹介しちゃいます!
目次
出場決定選手一覧
こちらですでに出場が決定している選手と、各選考会でのタイムをまとめさせていただきました!
なお女子はこちらのようになっています!
2月3日、別府大分マラソンの結果を受けて追記します!
正式に出場者が決定いたしましたので、追記します!
選手名 | 生年月日 | 経歴 | マラソン | 備考 | |
村沢明伸 | 1991/3/28 | 佐久長聖-東海大‐日清食品G | 2:14:48 | 2017年北海道 | 自己ベスト2:09:47 2018年東京 |
大迫傑 | 1991/5/23 | 佐久長聖‐早稲田大‐日清食品G‐ナイキ・オレゴンP | 2:07:19 | 2017年福岡 | 自己ベスト2:05:50 2018年シカゴ ※日本記録 |
上門大祐 | 1993/12/11 | 北稜‐京都産業大‐大塚製薬 | 2:09:27 | 2017年福岡 | |
竹ノ内佳樹 | 1992/5/25 | 関大一‐日大‐NTT西日本 | 2:10:01 | 2017年福岡 | |
園田隼 | 1989/4/5 | 熊本国府‐上武大‐黒崎播磨 | 2:09:34 | 2018年別府 | |
設楽悠太 | 1991/12/18 | 武蔵越生-東洋大-Honda | 2:06:11 | 2018年東京 | |
井上大仁 | 1993/1/6 | 鎮西‐山梨学院大-MHPS | 2:06:54 | 2018年東京 | |
木滑良 | 1991/1/22 | 瓊浦-MHPS | 2:08:08 | 2018年東京 | |
宮脇千博 | 1991/8/28 | 中京‐トヨタ自動車 | 2:08:45 | 2018年東京 | |
山本憲二 | 1989/11/17 | 遊学館‐東洋大‐マツダ | 2:08:48 | 2018年東京 | |
佐藤悠基 | 1986/11/26 | 佐久長聖‐東海大‐日清食品G | 2:08:58 | 2018年東京 | |
中村匠吾 | 1992/9/16 | 上野工業‐駒沢大‐富士通 | 2:10:51 | 2018年びわ湖毎日 | 自己ベスト2:08:16 2018年ベルリン |
岡本直己 | 1984/5/26 | 由良育英-明治大-中国電力 | 2:11:29 | 2018年北海道 | |
谷川智浩 | 1989/3/4 | 熊本工業-拓殖大-コニカミノルタ | 2:11:39 | 2018年北海道 | |
大塚祥平 | 1994/8/13 | 大分東明-駒澤大-九電工 | 2:12:07 | 2018年北海道 | 自己ベスト2:10:12 2018年別府 |
中本健太郎 | 1982/12/7 | 西市-拓殖大-安川電機 | 2:12:55 | 2018年北海道 | 自己ベスト2:08:35 2013年別府 |
藤本拓 | 1989/9/11 | 高水-国士舘大-トヨタ自動車 | 2:07:57 | 2018年シカゴ ワイルドカード |
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服部勇馬 | 1993/11/13 | 仙台育英-東洋大-トヨタ自動車 | 2:07:27 | 2018年福岡 | |
福田穣 | 1990/12/31 | 大牟田-国士舘大-八千代工業-西鉄 | 2:10:54 | 2018年福岡 | 自己ベスト2:09:52 2018年ゴールドコースト |
橋本崚 | 1993/9/26 | 大分西-青山学院大-GMOアスリーツ | 2:09:29 | 2019年別府 | |
岩田勇治 | 1987/7/9 | 福岡工業-MHPS | 2:09:30 | 2019年別府 | |
堀尾謙介 | 1996/8/12 | 須磨学園-中央大学-トヨタ自動車 | 2:10:21 | 2019年東京 | 記録は中央大学時代のもの |
今井正人 | 1984/4/2 | 原町-順天堂大学-トヨタ自動車九州 | 2:10:30 | 2019年東京 | 自己ベスト2:07:39 2015年東京 |
藤川拓也 | 1992/12/17 | 世羅-青山学院大学-中国電力 | 2:10:35 | 2019年東京 | |
神野大地 | 1993/9/13 | 中京大中京-青山学院大学-コニカミノルタ-セルソース | 2:10:08 2:11:05 |
2018年東京 2019年東京 ワイルドカード |
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山本浩之 | 1986/4/30 | 川口北-東洋大学-コニカミノルタ | 2:10:33 | 2019年びわ湖毎日 | 自己ベスト2:09:12 2017年東京 |
河合代二 | 1991/9/22 | 関商工-麗澤大学-千葉陸協-トーエネック | 2:10:50 | 2019年びわ湖毎日 | |
高久龍 | 1993/2/18 | 那須拓陽-東洋大学-ヤクルト | 2:11:45 2:10:02 |
2018年ゴールドコースト 2019年ハンブルク ワイルドカード |
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荻野皓平 | 1989/12/8 | 智弁学園(奈良)-國學院大學-富士通 | 2:09:36 2:10:15 |
2018年東京 2019年ハンブルク ワイルドカード |
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一色恭志 | 1994/6/5 | 仙台育英-豊川-青山学院大学-GMOアスリーツ | 2:09:43 2:11:23 |
2018年東京 2019年ハンブルク ワイルドカード |
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鈴木健吾 | 1995/6/11 | 宇和島東-神奈川大学-富士通 | 2:10:21 2:11:36 |
2018年東京 2019年ハンブルグ ワイルドカード |
※取り消し線が引かれた、川内優輝・山岸宏貴・二岡康平の3選手は世界選手権に出場するため、MGC出場ができず出場辞退になったとか。
こうしてみると、自己ベスト更新しての出場が多いことがわかりますね!
注目選手
大迫傑(ナイキオレゴンプロジェクト)
日本選手権クロスカントリー シニア男子10km 優勝 大迫傑選手(Nike ORPJT) pic.twitter.com/30O9DMqsOL
— M.Kawaguchi (@rikujolove) February 24, 2018
生年月日 1991/5/23
経歴 佐久長聖高-早稲田大-日清食品G-ナイキ・オレゴンP
10000メートル 27:38.31
ハーフマラソン 1:01:13
マラソン 2:05:50(日本記録)
日本陸上界を背負って立つスター選手。
高校駅伝時代からその才能は大変に素晴らしいと評価され、早稲田大学でも1年生の時に1区で区間賞。そのままの勢いで箱根駅伝を優勝へと導きました。
実業団の日清食品グループに入社すると1年目で1区を任され区間賞を獲得、その後退社し現在は大学時代から拠点としていたナイキ・オレゴンプロジェクトを拠点に選手活動を継続する「プロランナー」です。
昨年のシカゴマラソンで日本人として初めて2時間5分台を記録したスピードランナーは、今世界と戦える最有力選手といっても良いでしょう!
井上大仁(MHPS)
https://twitter.com/rikujyo_nikkan/status/1090955489595187200
生年月日 1993/1/6
経歴 鎮西高-山梨学院大-MHPS
10000メートル 28:08.44
ハーフマラソン 1:01:39
マラソン 2:06:54(日本歴代5位)
小柄な体にガッツを併せ持つ日本陸上界の新星。
山梨学院大学時代には、主将も務めた井上選手。最も輝いたのは4年生で出場した箱根駅伝3区でした。
チームが20位と低迷する中で区間3位とチームに流れを作る走りをすると、息を吹き返した山梨学院大学は10位まで順位を押し上げ、シードを獲得。
その後もMHPSで現在はエースと呼ばれるまでに成長し、昨年の東京マラソンでは設楽悠太選手と共に2時間6分台を記録しました!
その後のアジア大会でもジャカルタの暑さに対応する走りを見せ、マラソン部門で金メダルを獲得しています!
「暑さ」という点では東京の暑さにも十分に適応が期待されますね!
設楽悠太(Honda)
小島海斗(駒澤大学)が設楽悠太(HONDA)に積極的に挑む。
この経験はかなり大きい。#世田谷記録会 pic.twitter.com/yEI1Q3ui89— EKIDEN News (@EKIDEN_News) September 30, 2018
生年月日 1991/12/18
経歴 武蔵越生高-東洋大-Honda
10000メートル 27:41.97
ハーフマラソン 1:00:17(日本記録)
マラソン 2:06:11(日本歴代2位)
大迫選手、井上選手とストイックに追い込む中で、大変ユニークにマイペースで調整するのが特徴的な図太いランナー。
もちろん彼なりに追い込んでいるのは事実ですが、アプローチは違えど「大迫世代」を形成するランナーの一人ですね。
双子の兄である啓太選手も現役選手で、中学から武蔵越生高校、東洋大学までは同じチームでした。
兄の啓太選手も同じだけのポテンシャルを持っているだけに、今後どうなるかも併せて注目ですね!
出身大学別選手
MGC出場選手を見てみますと、目を見張るのが駒澤大学はもちろんですが上武大学や国士舘大学と言った、箱根駅伝でも比較的下位の大学からでも出場選手が多いということ。
逆にシードに入っている学校では、駒澤大学や東海大学、東洋大学と拓殖大学も居ましたね。大迫選手や井上選手はそれぞれ早稲田大学と山梨学院大学ですから。
そう考えますと、箱根駅伝は長距離選手の育成の土壌になっていることも良く分かりますね!
今回はその中から、MGC出場者の中でも異色の経歴を持っている選手をご紹介します!
上門大祐(大塚製薬)
https://twitter.com/ainwineland/status/995507224335106048
この選手の経歴は少し変わっています。箱根駅伝の出走経験もなく、何よりも大学は関西の京都産業大学。
目立った実績は無かったものの、京都産業大学は関西の陸上長距離部門の中でも屈指の名門校。
大塚製薬でもその才能をがむしゃらに伸ばして、見事にMGC出場にこぎつけました!
川内優輝(埼玉県庁)
https://twitter.com/namilive/status/1097082700123402243
言わずと知れた、マラソン界のスター選手。
学習院大学時代に関東学連選抜の一員として6区に出走した経験も持つ、タフな「市民ランナー」は4月から「プロランナー」となり世界中を飛び回ります。
すでに代表を引退すると決意しているようですが、それでも走ることが好きな川内選手が「出ない」と選択することは無いでしょう!
と思ったらまさかの世界選手権に出るとは。
やっぱり川内選手は川内選手ですね。スケールでっかいや。
木滑良(MHPS)
【MHPS】選手紹介(非公式)
第3区 木滑良選手
2017NY駅伝 3区7位
2017九州実業団駅伝 5区5位 pic.twitter.com/YOr4wG1MIP— manamin (@kinokonoko0916) December 31, 2017
陸上界では今どき珍しい「高卒たたき上げランナー」。
所属するMHPSでは主将も務める木滑選手はエースの井上選手に負けず劣らず、スタミナも豊富でスピードもあることからじっくりと育成されて力をつけてきました。
エリートではないですが、たたき上げの泥臭い走りがレースを面白くするかもしれませんね!
まとめ
いかがでしょうか?
今回はMGCに出場が決定している男子選手の一覧をご紹介しました。
纏めますと……。
- エリートランナーからたたき上げランナーまで面白い選手がずらり!
- 大迫・設楽・井上各選手にどこまでくらいついていけるか!?
こちらのようになりました。
よくよく考えてみますと、レース次第ではあの3人のうち1人は見ることが出来なくなる可能性もあるんですね!
厳しい戦いですね……。