三大駅伝の始まりを告げる大会、出雲駅伝。
全国から選ばれた大学だけが出場を許される全国大会として名高い今大会です。
やはり「テレビだけでなく現地で見たい!」と思われている人も多いのではないでしょうか?
いざ観に行こうにも「どこを走るのか?」や、「中継所はどこか?」など色々と分からないことも多いでしょう。
そして、通過時間も把握しておかなければ、いざ到着しても「誰もいない……」となってしまうかもしれません。
今回はそのような悩みを解決し、出雲駅伝付近での観光スポットなどをご紹介します!
目次
出雲駅伝のコースをご紹介!
大会のコースは出雲大社の大門からスタートし、出雲市内を抜けてのどかな農村地帯を走り、出雲大社へと戻ってくるコースになっています。
最終的に出雲大社を通過して、世界初の木造ドームと呼ばれる出雲ドームへと向けて走ります。
コース全体
1区
出雲大社の正面大鳥居を出発して8.0kmの距離を走ります。第1中継所のある出雲市役所・JAしまね前でタスキをつなぎます。
2区
出雲市役所・JAしまね前から出発し、5.8kmの距離を走ります。神立橋を越え、第2中継所のある斐川直江でタスキをつなぎます。
3区
斐川直江を出発し8.5kmの距離を走ります。第3中継所の平田中ノ島でタスキをつなぎます。
4区
平田中ノ島を出発し6.2kmの距離を走ります。第4中継所の鳶巣コミュニティセンター前でタスキをつなぎます。
5区
鳶巣コミュニティセンター前を出発し、6.4kmの距離を走ります。第5中継所の島根ワイナリー前でタスキをつなぎます。
6区
島根ワイナリー前を出発し、全区間通して最長の10.2kmの距離を走ります。スタート地点の出雲大社の大門を通過してフィニッシュ地点にある出雲ドームを目指します。
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各中継地点通過予定時刻
非常にスピードのあるレースが予想されます。そのため、各区間の到着予定時刻をきちんと覚えておくこと、これが大切です。
今回、こちらには1位のチームがどれだけの時間で通過するかを記載します。
出雲大社前をスタートするのは13:05。
そこから逆算して、大まかな中継地点での通過時刻を記載しますね。
先頭 | 最後尾 | |
スタート地点 | 13:05 | - |
第1中継所 | 13:28前後 | 13:31前後 |
第2中継所 | 13:45前後 | 13:51前後 |
第3中継所 | 14:10前後 | 14:19前後 |
第4中継所 | 14:28前後 | 14:39前後 |
第5中継所 | 14:46前後 | 15:00前後 |
ゴール地点 | 15:16前後 | 15:34前後 |
現在のコースに変更されてからの大会記録は2:09:05ですので、どれだけ速くても大体1~2分前後の違い程度になるかもしれません。
また、出雲市内から離れて、第3中継所から第5中継所でレースを見たいという人には、交通の便と距離を十分に想定した上で、早めの行動をお勧めします。
出雲駅伝を見るうえで欠かせない移動手段になるであろう、一畑電車は本数も少ないですからね。
「ここ!」とヤマを張って、レース観戦するのがお勧めかもしれません。
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コース見どころ
レースのコース全般を通して言うならば、高速レースが予想されます!
1区(8.0km)
出雲大社をスタートすると大鳥居からいきなり下り坂に差し掛かります。スピードに自信のあるランナーはここで一気に「大逃げ」を決めるかもしれません。
ですが、浜山公園付近でのアップダウンまで全体的にけん制するのがレースの特徴。近年、スピードランナーを擁するチームが多いだけにけん制しあう展開も考えられるでしょう。
2区(5.8km)
コース全般を通して非常に短い距離のコースです。ですが、短い区間でありながらも、遅れを取り戻すために、エース級の選手を投入する大学も見られます。
コースとしても非常にフラットな区間のため、力のあるランナーであればあるほど実力を発揮しやすい区間と言えるでしょう。
3区(8.5km)
1区と6区と並び、長い距離を走るコース。ここでレースの流れが決まるといっても過言ではないでしょう。
総じてコースはフラットですが、向かい風が強いため、ランナーにとっては難しい区間の一つと言えます。
4区(6.2km)
3区の裏返し区間でもあるため、コースとしても追い風になることが多く、好タイムも期待されます。
特に2016年大会では、区間記録が同じレース中に5度更新され、歴代区間記録のベスト5を占めているほどです!
5区(6.4km)
走行距離と比較してもアップダウンが非常に多い区間です。そのために、この区間はスピードよりも、しっかりと自分のペースを守ることが出来るランナーを起用できるかがカギでしょう。
2016年大会の際にも、青山学院大学が15秒ほどの差をつけていたにも関わらず、この区間で一気にタイムを縮めて逆転勝利をもぎ取りましたからね!
6区(10.2km)
コース通して最長区間である、逆転の6区。ここにエース級のランナーを投入する学校は大変多いです。
過去のレースでも大会の半数以上は、逆転して優勝するというケースが多いため、力のあるアンカーの前に、相手校とのタイム差をきっちりと縮めておくことも戦略の一つと言えるでしょう。
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各区間の観光スポットと名所
ただ駅伝を見に行くだけでは、せっかくの出雲を何も知らないまま帰ることになってしまいますよね。
そこで今回は、各区間の観光スポットや、名所をご紹介します!
1区
出雲大社(いずもたいしゃ/いずものおおやしろ)
言わずと知れた、ご縁の神様です。旧暦で10月は神無月と呼ばれますが、実は島根県では神在月(かみありづき)と言われ、全国の神社に祀られている神様が大勢詰めかけると言われます。
一度訪れたらその厳かな空間に圧倒されることは間違いなし!
2013年 平成の大遷宮の出雲大社は今年中が遷宮の年ですので絶大なるパワースポットです。この機会を見逃しなく!近くに行った時には必ず立ち寄ってください。数々の神話があるところです! pic.twitter.com/oNjlybJnHJ
— ツイッター神社 (@goriyaku3) July 8, 2018
https://twitter.com/55_travel/status/1016489893403373568
旧JR線大社駅
かつて出雲大社の参拝客のために1912年6月に作られた駅でしたが、国鉄民営化に伴って赤字路線として1990年にその歴史に幕を下ろしました。
しかし、その荘厳な作りである建造物は現在に至るまでそのまま保存されており、2004年には重要文化財、2009年には近代化産業遺産に認定されています。
昔は東京まで行く列車があったようで、ホームの長さもそのまま。大きな汽笛を上げながら列車がやって来るかも!?
https://twitter.com/bocchitravel/status/1014447151227654146
2区
神立橋
斐伊川(ひいかわ)にかかる神立橋(かんだちばし)は神在月になると、神様がここを通るという言い伝えがあります。
ほかにも斐伊川にはヤマタノオロチの伝説があり、洪水が起こるたびにヤマタノオロチが怒ったという言い伝えがあったようですよ。
島根には神話にまつわる伝説が様々ありますが、斐伊川や神立橋もそんな言い伝えの一つと言えるでしょう。
ランナーの横に、神様がいるかもしれませんね……!
出雲平野を流れる斐伊川は、度々氾濫を起こす川でした。
この川の治水の歴史は、ヤマタノオロチ伝説の元になったとも言われています。夏になると堆積した砂が浮き上がり、鱗のようになる様は、まさしく龍のそれ。火を噴くような朝焼けも拝めました。#島根が美しい pic.twitter.com/809oZGMn9w
— saizou (@saizou4) August 7, 2017
3区
平田一式飾
その名称が示すとおり、身近な生活用具の一式で、神話、歴史上の人物、おとぎ話やテレビ等で話題になったものなどの一場面を独特な発想・技巧を凝らして飾り競う平田地域の民俗芸術です。
陶器で作られた飾り、こちらを見ることが出来るのは出雲市の平田地区だけ!
また、商工会議所のHPからは食べ歩きが出来るお店屋さんも特集されていますよ!
雲州平田駅にある平田一式飾のしまねっこと。#しまねっこ pic.twitter.com/4kOWPGy2Yz
— ばんねっこ@しまねっこさん用 (@bannekko2) May 13, 2018
雲州平田駅に、平田一式飾の新作があーましたで。
『ニコニコ動画神社』…よもよもだらぞ(^^) pic.twitter.com/7RSqPwBDzR
— 出雲弁 (@izumo_ben) January 21, 2017
4区
平田本陣記念館
かつて島根でも屈指の名家と呼ばれた木佐家の旧邸宅を記念館とした建物。
大変庭園が有名で、日本庭園ランキングには2年連続選出されるなど、大変風情のある場所としても知られています。
厳しいレースの後や、その前に訪れて心を落ち着かせるのもまた、良いかもしれませんね。
近くには、愛宕山公園という大きな公園もありますよ!
先週末は出雲地方もかなり雪が降ったそうで、平田本陣記念館さんのお庭もこんな感じだったそうです。岡山南部でも降ったくらいなので、今年の冬は相当な寒さですね。 pic.twitter.com/Jpva2Raeg9
— マツオヒロミ (@matuo) February 10, 2018
5区
島根ワイナリー
出雲の名産として知られる「ブドウ」。そのブドウを使ったワインを楽しむことが出来るワイナリーです。
無料でできる工場見学や、ワインの試飲にお土産の購入。ランチなども楽しむことが出来ます。
ここでゆったりとくつろぎながら、出雲を走るランナーたちを待ち伏せするのもまた、良いかもしれません!
https://twitter.com/marina__ii/status/948118500995768320
6区
出雲大社前駅
1区と同じコースを走っている6区ですが、上げ忘れたとは言えません……!
こちらも先ほど挙げた旧大社駅と同じ時期に近代化産業遺産に認定されています。
ステンドグラスが飾られた駅舎はとても幻想的で、日本の駅というよりは西洋の教会をイメージするような近代的な作りになっています。
出雲大社前駅 すごい素敵 pic.twitter.com/qjKKIdu5li
— naho★ (@redram) July 9, 2018
出雲ドーム
選手たちを待ち構えるゴール地点ですね!
公園内は多目的スポーツ施設となっており、多くの方が運動を楽しむことが出来る場所としても有名です。
ひと汗かいて、ランナーたちの気持ちになってみるのも良いかもしれませんね!
夜の出雲ドーム何気に綺麗 pic.twitter.com/FNy9Z2cGfg
— ⚾︎梶̤̮ 谷̤̮ 亮̤̮ 太̤̮⚾︎ (@18kaji89) July 2, 2018
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まとめ
非常に短いコースとレース展開の中に、出雲の魅力がたっぷりと詰まった駅伝になりそうです!
今年は熱い戦いに期待しながら、見るだけでなく出雲もエンジョイしてみては!?
- 短い距離であるからこその超高速レース!
- コース全体のご紹介!
- 先回りで行動していきましょう!
- 戦略と区間配置も楽しみましょう!
- 駅伝以外でも楽しみましょう!
ちなみにですが、同日開催で出雲市陸協記録会が行われています。昨年は東海大学の選手がこちらの記録会にも出場していたことで話題になりました。
もしかしますと、今回エントリーから漏れた選手が出場しているかもしれませんよ!