皆さんご無沙汰しております。赤道ギニアではまだまだ暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
いよいよ後1か月前後に迫ってきた箱根駅伝ですが、どんなスポーツにもルールが存在しています。
そこで今回は、箱根駅伝のルールについてご紹介。
「えっ、そんなところにまで!?」というルールをご紹介しますよ!
目次
給水のルール
マラソンなどのロードレースでは給水が欠かせません。
実は先日30kmをひた走ってきたのですが、もう体はボロボロ。本当に給水が無いとどうしようもない状態でした……。
ですが、そんな給水にもルールがあるのです。
1区と6区
スターターが務める1区と6区はいずれも給水が認められていません。
気温の関係などもありますし、1区はペースが一定の状態のままになっているためとも思われますが、いささかこれはきついものがありますよね……。
なお、6区では給水を受け取る際に選手が衝突するという事態もあり、山道での給水は却って危険と判断されたこともあったようです。
なお、この時に衝突してしまった高野寛基さんは大学で競技を引退、現在はJR東日本の職員として安全に務めているとのことです。
2区から4区、7区から10区
基本的に2,3,4,7,8,9,10区では一区間に2度給水を行うことが出来ます。
各大学の選手たちの手渡しで給水が行われ、水のみ給水されます。
この写真は東海大学でWエースと言われた早川翼選手と村澤明伸選手。両選手とも、現在も実業団でバリバリ現役を続けられていますよ!
5区
5区は過酷な区間ゆえに、どうしても他の区間と比較しますと体力の消耗が途轍もないものとなります。
そのため、5区では3度給水が認められています。
こちらも手渡しで、水のみ認められています。
かつてあった任意の給水とは?
さて、2017年大会より公式のルールが変更となり、各区間において認められていた「任意の給水」が神奈川県の道路交通の妨げになるために行うことが不可能になってしまいました。
恐らく、よほど交通の妨げになっていたのかもしれませんが、これによって問題となったレースもありました。
それが青山学院大学の田村和希選手が3年時に7区を走った際、脱水症状でペースを明らかに落としてしまったのです。
最終的に田村選手も無事に走り終えることが出来、最終学年では3区を走るなど元気を取り戻しました。
しかし、選手に緊急的な措置があった場合にそのルールは残しておくべきではなかったかというのが本音です。
タスキ渡し
駅伝の醍醐味でもある「タスキ渡し」。
実はこれにも明確なルールがあることをご存知でしょうか?
駅伝には規則があり、日本陸上競技連盟駅伝競走規準という駅伝のルールがあるのです。
1. 中継線は幅50㎜の白線で示す。たすきの受け渡しは、中継線
から進行方向20mの間に手渡しで行わなければならず、中継線
の手前からたすきを投げ渡したりしてはならない。
中継の着順判定およびタイムの計測は、前走者のトルソーが中
継線に到達した時とする。2. たすきを受け取る走者は、前走者の区域(中継線の手前の走路)
に入ってはならない。また、たすきを渡した走者は直ちにコー
ス外に出なければならない。
つまり、既定の線からはみ出ることなく、かつそこの中でタスキを渡す選手たちのコースには入ってはいけないというルールがあるようですね。
これが厳格に適用されて都道府県駅伝では失格処分となったチームもあったほどです。
かけ方
タスキは、必ず肩から斜めに脇の下に掛けなければなりません。ですので、かつて世羅高校の外国人留学生であったポール・カマイシ選手はこのようなかけ方をしていたため失格処分になるのでは?
と言われました。
なお、さすがに箱根駅伝に出場するチームはこのようなかけ方はしないので、そもそもルール違反は起きないのですけれどね。
繰り上げスタート
箱根駅伝において大変残酷なワンシーンと言えば、繰り上げスタートですよね。実はこれも道路使用の関係上、どうしてもこのルールを採用せざるを得ないのです。
往路
これは1区と2区の中継点である、鶴見中継所と、2区と3区の中継点である、戸塚中継所の2か所では10分以内
平塚中継所、小田原中継所では20分以内
このように往路では定められております。
復路
復路では1位のチームから10分以内にゴールしたチームが、そのタイム差内でスタートすることが可能となります。
ですが、10分差以上経過してしまいますと、繰り上げスタートとして一斉に走っていきます。
そして、そこから20分以上差がつきますと、各中継所で繰り上げスタートという形になってしまうのです。
小田原中継所、平塚中継所、戸塚中継所では下の「繰り上げタスキ」をつけて走ります。
唯一、鶴見中継所では各大学から預かっていた予備のタスキをつけて走ることが許されております。
いずれもタイム差20分付けられないために必死でどの選手も走るのですね。
外国人留学生の起用
実は外国人留学生の起用については厳格にルールが定められています。
かつて山梨学院大学が起用したケニア人留学生は2名でしたが、そのあまりの強さに批判が殺到。
こちらによって、エントリーできる留学生は2名、走れる留学生は1名までと定められました。
また、高校駅伝のように走ってはいけない区間は無く、どの区間での出走も可能となります!
まとめ
いかがでしょうか?
箱根駅伝の様々なルールについてまとめました。
また、何かしらルールが分かり次第伝えていければと思います!