箱根駅伝の醍醐味といえば、山登りの5区。
多くのドラマが生まれ、そして苦しみながらも、山を駆ける姿は涙を誘いますよね。
今大会でも、箱根駅伝の山登りで、私たちをあっと驚かせるドラマが、生まれるかもしれません。
そこで今回は、箱根駅伝の5区を紹介。何と今回、山の神が生まれるかも?しれませんからね!
そちらに、期待しながらも、ご紹介いたしましょう!
目次
見どころ
小田原中継所となり鈴廣では、標高0メートル。しかし、864メートルを登る難所は、ロードレースでも中々ない特異な区間です。
加えて、気温や気象状態の変化などが相まって、アクシデントが非常に起こりやすい区間でもあります。
低体温症と筋痙攣、こちらが非常に多く起き、棄権に限らずブレーキになることもあるため、スペシャリスト育成を行う大学も大変に多いです。
かつて、この山の中を快走した、大東文化大学は「山の大東」という異名が付きましたからね!
区間記録
5区は、ここ10年で、コースの変更があいつぎ、距離が大幅に変更されているため、その距離での区間記録があります。
現行の区間記録と、歴代記録を見ていきましょう。
現行区間記録
青木涼真(法政大学在学中)
1:11:45
第91,92回大会記録
神野大地(青山学院大学→コニカミノルタ→プロランナー)
1:16:45
第82-90回大会記録
柏原竜二(東洋大学→富士通)
1:16:39
第76-81回大会記録
今井正人(順天堂大学→トヨタ自動車九州)
1:09:12
2019箱根駅伝区間記録一覧
順位 | 選手名 | 大学名 | タイム |
---|---|---|---|
1 | 浦野雄平 | 国学院大 | 1:10:54(区間新) |
2 | 西田壮志 | 東海大 | 1:11:17(区間新) |
3 | 青木涼真 | 法政大 | 1:11:29(区間新) |
4 | 山田攻 | 順天堂大 | 1:11:58 |
5 | 伊東颯汰 | 駒澤大 | 1:12:22 |
6 | 戸部凌佑 | 拓殖大 | 1:12:31 |
7 | 佐藤弘規 | 大東文化大 | 1:12:42 |
8 | 田中龍誠 | 東洋大 | 1:12:52 |
9 | 高砂大地 | 中央学院大 | 1:13:08 |
10 | 服部潤哉 | 城西大 | 1:14:09 |
11 | 室伏穂高 | 日本体育大 | 1:14:17 |
12 | 鼡田章宏 | 国士舘大 | 1:14:20 |
OP | 相馬崇史(筑波大) | 関東学生連合 | 1:14:46 |
13 | 竹石尚人 | 青山学院大 | 1:14:51 |
14 | 鈴木康平 | 日本大 | 1:14:58 |
15 | 酒井耀史 | 明治大 | 1:15:02 |
16 | 小野寺悠 | 帝京大 | 1:15:27 |
17 | 大木皓太 | 早稲田大 | 1:15:40 |
18 | 久保和馬 | 山梨学院大 | 1:15:41 |
19 | 橋立旋 | 上武大 | 1:16:11 |
20 | 岩原智昭 | 中央大 | 1:16:24 |
21 | 加藤純平 | 東京国際大 | 1:17:37 |
22 | 小笠原峰士 | 神奈川大 | 1:17:57 |
注目選手
全体的に、この区間は経験者が走る、というケースがとても多いため、まだ出場校が全校決定していない現時点でも、出場する選手を予想することが出来ます!
それでは紹介していきましょう!
青木涼真(法政大学)
【陸上競技】《第94回東京箱根間往復大学駅伝:東京・大手町〜神奈川・芦ノ湖》
▼5区 区間記録
1位 青木涼真 1時間11分44秒☆64年ぶりの5区区間賞獲得!!見事な9人抜きで往路5位に貢献した。#法政 #陸上 #大学駅伝 #箱根駅伝 #区間賞 #青木涼真 pic.twitter.com/YRSSXKdVfi
— スポーツ法政新聞会 (@spoho11) 2018年1月2日
現在の区間記録保持者です。
高校時代までは、まったく目立つ存在ではありませんでしたが、大学1年で5区を任されると、めきめきと実力をつけて、現行区間になってからの区間記録を樹立しました。
再びやってきた「オレンジエクスプレス」の復権に向けて、青木選手の活躍は見逃せません!
山田攻(順天堂大学)
「第94回箱根駅伝」
本学は5区の山田攻 選手(3年)が区間4位となり、チームでは往路8位で折り返すこととなりました。
明日(1月3日)の復路も選手たちが1つでも順位を上げられるよう、引き続き暖かいご声援、よろしくお願い申し上げます。
▼順大応援スポットhttps://t.co/D54T1z7qjw pic.twitter.com/V3iM17wWhg
— 順天堂大学スポーツ健康科学部 (@juntendo_sakura) 2018年1月2日
「山を攻める」という名の通り、順天堂大学の山登りに欠かせない、この男。
今井正人選手、小野裕幸選手以来となる、順天堂大学の山登りのスペシャリストが、チームを上へと押し上げることでしょう!
竹石尚人(青山学院大学)
【94回箱根駅伝】
今年の5区、山登りを任されたのは竹石尚人!初の大学駅伝デビューとなった全日本での走りが記憶に新しい方も多いと思いますが、竹石の真価はこの山路にあります!
往路ゴールまで皆さんのご声援をよろしくお願いします!#青学駅伝#ハーモニー大作戦 pic.twitter.com/0OR6irnnkM
— 青学大陸上競技部(長距離ブロック) (@aogaku_rikujyou) 2018年1月2日
青山学院大学の原晋監督から「4代目になる可能性がある」と評価されたポテンシャルを持つ選手。
前回も走ったその走り、今回も期待したいですね!
歴代山の神
4代目が生まれるかもしれない、箱根駅伝の山の神の、歴代選手を紹介していきましょう!
初代山の神・今井正人
前田彩里、今井正人、神野大地…。今冬はアディダスシューズの勝利です。 pic.twitter.com/kxWXzCOYgJ
— 熊田大樹 @陸上 (@athletekuma) 2015年3月8日
初代山の神である、今井正人選手。
5区の距離延長は、今井選手の強さを活かすためだった、という噂が出たほどです。
大学卒業後は、トヨタ自動車九州で現在も現役選手として活躍しています!
2代目山の神・柏原竜二
2019年のNHK大河ドラマの主人公に日本人初のオリンピック選手である金栗四三さんを描くと発表され、箱根駅伝で金栗杯を受けた柏原竜二選手が現役引退を発表。
偶然とは言え、金栗さんと柏原選手の縁を感じます。 pic.twitter.com/VtM04OWZJh
— おかっち (@ghGECFBbhYSJPgR) 2017年4月3日
今井正人選手の出身地である、福島県浜通り出身の2代目は、1年生から4年間連続で区間記録を樹立。
卒業後は、富士通に就職するも、怪我に悩み現役を退きました。
現在は、富士通のアメリカンフットボールチームの広報として、活躍中です。
ちなみに、大学の後輩にあたる設楽啓太選手が、箱根駅伝5区を走った際に、「柏原竜二亡き後の……」と実況で言われてしまい、本人が「死んだことになっているアカウントはこちらです」とツイートし、話題になりました。
3代目山の神・神野大地
・コニカミノルタからプロ転向へ移行後の初レース
・10000m*神野 大地選手 28:35.47
やっぱり粘りの走りが持ち味で留学生に喰らいつき、ラストは今の力を出し切った。
レース後は報道陣に取り囲まれ状態でした。 pic.twitter.com/ktqSEw47YY— ヨッシー📷陸上Love (@5_yk43150) 2018年5月12日
圧倒的な走りと、スター性を併せ持った3代目。
青山学院大学を、優勝を争う学校へと導いた功績は、間違いなく大きいでしょう。
大学卒業後は、コニカミノルタに就職。2018年からは、プロランナーとして活躍中です!
まとめ
いかがでしょうか?
箱根駅伝5区の魅力と、歴代の山の神についてご紹介しました。
今回の記事を簡単にまとめますと……。
- 5区は箱根駅伝屈指の難所!
- 4代目が2019年に誕生するかも
- 歴代山の神は、現在も活躍する選手が多数
こちらについて書かせていただきました。
今回の箱根の山もどんなドラマがあるか、期待したいですね!